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まどろみの瞳  4
今月号買いました。読みました。萌えました。
まだ読んでいない方、コミックス派の方の為に言えないけど、萌え×1万です!
で、今日からセブンイレブンでワンピースくじ。早速挑戦。
またグラスをコンプリートです。いつも行っているコンビニなので、笑われちゃいました。
「またですね。で、どうします?」
ええ、4000円の投資です。A賞当たらず・・・。
娘も塾後に行ったけど駄目だったって。でも次の日も挑戦するぞ!!(懲りない人なので)


では、どうぞ












冷たい布が額に乗せられた感触に意識が浮上した。

頭の奥に鈍い痛みが残るが、吐き気は消失していて安堵する。 口の中が多少気持ち悪いままだが、苦しさは消えていた。 寝台に横たわったまま暫らくは天井を眺めながら、ここに横たわるまでを振り返ってみるが、やはり記憶は戻ってはいない。 仕方が無いと目を閉じて溜息を吐く。
自分のことが解からない状態がまだ続くことに、言いようの無い不安感に襲れてしまう。

「夕鈴、目が覚めた?」

陛下の声に目を開けて声のする方へと首を向けると、寝台横に卓と椅子が置かれており、そこに陛下の姿が見えた。 ぼんやりとその姿を眺めていると、立ち上がった陛下が近付き寝台へと腰掛ける。 頬に触れる手が冷たく気持ち良く感じた。

「部屋に戻ってからちょっと興奮しちゃったようで熱が出たんだが、まだ頭は痛いかな? 熱は・・・・ 少しあるね。 水を持ってこよう」

陛下は微笑むと立ち上がり水差しを持ち上げた。 その動きに寝台から身体を起こすと・・・。

「・・・っ!!」

慌てて掛け布を引き寄せた夕鈴。 引き寄せ過ぎて足が出るほどだが、それも足りないと枕を抱き締め、唇を戦慄かせながら陛下へ叫んだ。

「な、なっんで、私、裸なんですかっ!!!」

深紅に染まりガタガタと震えながら陛下に問い質すと、陛下は困った顔で水の入った杯を差し出した。 手が震えて受け取ることなんか出来ないと夕鈴が首を振ると、口に杯が寄せられ、少しずつ傾けられる。 思わず口を開けて飲み込むと、甘酸っぱさが口中に広がった。

「んんっ、甘くて美味しいっ!」

瞳を大きく開いて、思わず陛下を見ると嬉しそうな顔で夕鈴を見つめていた。 赤面しながらおずおずと手を掛け布から出して杯を受け取り、残りを飲み干すと口の中がさっぱりとする。
甘酸っぱい果実水が身体に染み渡り、気持ちが落ち着いてきた。

こくんっと息を飲み込み陛下に 「あ、あのっ、何で私、裸なのでしょうか・・・・」 と改めて尋ねてみた。 その問いに眉を下げた優しげな顔の陛下が椅子へ座りながら答えてくれた。

「熱が出たあと、侍医が安静にするためと、身体の緊張を解すためにと、暫らくは衣類を脱がすように指示していったんだ。 吐いて汚れた衣装を脱がせるついでにね。 まあ、僕達は夫婦だからいいんだけど、君が目覚めて未だ記憶が戻って居なかったら、怒るだろうとは想像出来ていた。 ・・・・・君の身体を重んじて脱がせたんだ。 ごめんね、夕鈴」

その説明に羞恥心に身を包みながらも、気を失っていた夕鈴は どうにか納得するしかない。
それに先に謝られてしまっては、もう怒る訳にもいかなくなってしまう。

確かに身体を締め付けるものがないため胃も楽だし、記憶が無いとはいえ二人が夫婦ならば問題は無いのだろう。 顔を上げて見てみると、柔らかい表情の陛下に他意はないように感じた。 それでも今の私にとっては恥ずかしいのだと掛け布の中でわたわたしていると、陛下が
「もう、楽になったようだし、これを着てね」 と夜着を差し出し、部屋から出て行った。


その姿を確認し、夜着に袖を通しながら部屋を見回すと最初に目覚めた部屋である事に気が付いた。 寝台横の卓には沢山の書簡が箱に入っており、陛下が先程まで そこで仕事をしていたのだとわかる。


こんなに仕事があるのに、妃が心配で自室に運び、寝台横で仕事をされていたんだ。
あの人は、妃が本当に好きなんだ・・・。 私のことが心配で、気掛かりで・・・。

________なんで記憶が無いのだろう。

素直に甘えることも出来ない。 心配させて ご免なさいも言えていない。
どんな夫婦だったのだろう。 国王だというのに妃は私だけなんて。 私は、どんな風に過ごしていたのだろう。 とても・・・・知りたい。

そして、それらしく振舞わなければ。 記憶が無いまま皆に心配を掛け続ける訳には行かない! 出来ることを一生懸命にしなきゃ!

そう考えた時、今の考えに激しく共感する自分がいて 『それ』 が私らしいと素直に思えた。



着替え終えた夕鈴は部屋から離れた陛下を追い、寝所からそっと顔を出した。
隣の部屋に居た陛下が衣装の異なる 『有能な隠密』 さんと話しをしていた。
「あの・・・・」 と声を掛けると振り向いた隠密さんが 「お妃ちゃん、大丈夫?」 と声を掛けてきた。 にっこり笑う顔は同じくらいの年に見える。

「はい、御迷惑をお掛けしました。 休んだら身体が随分と楽になりました。 えっと、浩大様、明日から 『以前の私らしい私』 の演技指導をお願い致します! いつまでもこのままの状態で、皆様に甘える訳にはいきませんし・・・・」
「変わらないね~、その真面目さ!! いいんじゃね? そのままでもさ。 お妃ちゃんは基本、変わっていないよ。 ね、陛下」

声を掛けられた陛下は目を細めて近寄ると夕鈴へ上着を覆わせて、また困った顔を見せる。

「明日はゆっくり休んで欲しいな。 まだ本調子ではないから無理は禁物だ。 いいね、夕鈴。 ・・・・・浩大、老師には部屋で妃教育をするように伝えよ」

優しい顔ではなく厳しい顔付きになった陛下が隠密へ伝えると、 「了解っす!」 と彼は消えて行った。 話し合いを邪魔したのかと肩を竦めて 「あの・・・、お邪魔でしたか?」 と尋ねると、今度はにっこりと笑った陛下の顔が振り返る。

「大丈夫だよ。 それより早く休んでね、奥様。 それと浩大に 『様』 は要らないから呼び捨てにしてね。 あ、僕の事も呼び捨てで 『黎翔』 って呼んでね!」
「それは無理ですっ!! 陛下を呼び捨てなんて無理っ、絶対に無理っ! そ、それは記憶が戻ってからの私に言って下さい。 今の私には無理ですからね!」

真赤な顔で夕鈴に拒否されてしまった。
やっぱりな・・・・ 残念・・・。 まあ、仕方が無いか。・・・・では、これは?

陛下は夕鈴に近寄ると腰を攫い抱き上げた。 ギョッとした顔で夕鈴は短い悲鳴をあげるが、気にすることなく、陛下は顔を近づける。

「あの、あのっ! さっき休んでって言ったのに な、何を?」
「ああ、お休み前の口付けを頼もうと思って。 いっつも夕鈴はお休み前に僕にしてくれていたんだよ。 だから・・・・・ ねっ?」

・・・・・・・・・・・・夕鈴は大きな眩暈に襲われ、わなわなと陛下の腕の中で震え出した。
耳朶が真赤に染まり、口は戦慄き始めた。
 
『そ、そんなこと・・・・ って夫婦だから普通なのか? でも今の私は記憶が・・・・。 いや、顔を近づけないで! ち、近いって! そんな嬉しそうな、期待に満ちた顔を近づけないで! ああ、もう! 解かったわよ! すりゃあ、いいんでしょ? いつもしていたんなら仕方が無い!』

涙目で陛下を睨み付け、覚悟を決めた夕鈴は ガバッと勢い良く陛下の頬を掴んだ。

まさか、夕鈴が鵜呑みにして本当にする気になるとは思わなかった陛下は逆に驚いてしまう。
涙目の夕鈴は陛下の頬を挟んだまま 親の敵を見るような視線を寄越してくる。 頬に触れる夕鈴の手は震えており、互いに大きく見開いた目が瞬時重なった。

「へ、陛下!!。 めっ、目を閉じて下さいっ!」

夕鈴の瞳と台詞に陛下は迷ったが、静かに目を閉じることにした。 しかし、記憶の無い夕鈴からの、それも自分を本当の妃と信じる夕鈴からの口付け・・・・。
それは自分が望んだものなのかと考え、正直に冗談だと伝えようと目を開けた瞬間。

ちゅっ

片側の頬に夕鈴の唇がやんわりと当たった。
ゆっくりと視線を動かすと、真赤な顔で目を強く瞑る夕鈴が見え、力が抜けた僕の腕の中から、君の身体がゆっくりと落ちていくのを感じる。 
腕の囲いから離れた君が僕を見上げるその表情は・・・・。
その表情に煽られそうになるのを自制するのが辛いほどだったのを覚えている。
そして僕が何かを言おうとした瞬間に、夕鈴は 「おや、お休みなさいっ!」 と自室へ脱兎の如く逃げるように走り去って行った。 安静にって言ったのに。

「・・・・・・・お休み」

頬を押さえた僕は昏い笑みを浮かべて、夕鈴が逃げて行った扉を見つめ続けた。





次の日、部屋に訪れた張老師から妃教育を受けることになった夕鈴。
国王の妃としての振る舞い方、そして今迄の夕鈴と陛下の夫婦生活を聞いていく内に夕鈴は 徐々に真赤に染まり出し、居た堪れなくなってきた。

「朝から陛下の体調を慮り、昼は陛下と共に四阿でお茶を楽しみ、夜は・・・・ 言わずもがなじゃな。 仲良い夫婦で夜は殆ど毎夜一緒にお過ごしじゃった。 早くお世継ぎが出来ないかと臣下は皆、案じているのじゃ。 お前さんも記憶が無くって不便じゃろうが、頑張るのじゃよ!」

何を頑張れと言っているのか理解出来て、ただただ夕鈴は真赤な顔で俯くしかない。

「おお、そうじゃ。 体調が良くなっても部屋以外はちょろちょろと出掛けるでないぞ。 妃として、部屋で大人しく陛下を待ち、養生するのじゃよ」

国王陛下の妃が一体何処へ出掛けると言うのか、通常妃というものは後宮で陛下の為だけに過ごすものじゃないの? 普段の私って何をしていたのかしら? 記憶が無いって不便。 
思わず額に手を当てて考え込むと、両の頬を大きな手で挟まれて持ち上げられた。

整った顔立ちが間近に迫り、眉を下げて 「夕鈴、痛むのか?」 と聞いてきた。

いつの間に来たのだろうか、目の前には陛下がいた。 陛下の顔を見て夕鈴は昨夜の頬への口付けを思い出して悲鳴をあげそうになる。 
反射的に口を手で覆い、悲鳴をあげなかった自分を褒めたいくらいだ!

「い、痛みません! 大丈夫です!」
「それならいい。 ただ無理はしないことだ。 ・・・老師、余計なことは彼女に話していないだろうな。 まだ刀の錆にはなりたくは無いだろう?」

陛下の台詞に、口を隠した老師は蒼褪めて何度も頷いている。
・・・・余計な事って何だろうとは思ったが、陛下の冷たい言葉と態度に老師と共に蒼褪めてしまう。 正直、  『お休みの口付け』 をねだった昨夜の陛下とはまるで違って見える。

私ってば、この人の妻なの? どっちの陛下が本物で、どっちの陛下と結婚したの? ぐるぐる考えていると覚えのある浮遊感。 「え?」 と思う間も無く抱き上げられ部屋から離れて行った。

「あ、あの? まだ老師様からのお話が・・・・」
「夕鈴は夕鈴だから、そのままで良いよ。 これから僕と四阿でお茶を飲もう」
「で、でも、御政務が御ありなのでは・・・・。 あ、あの~~~~~~!」

抱かかえられるのは正直恥ずかしいのですけど!!
日常的にこの人ってば妃を抱っこしていたの?
すごっく慣れている感じがするんですけど!! ・・・って誰か教えて~~~!?








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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

長編 | 00:40:30 | トラックバック(1) | コメント(0)
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まとめtyaiました【まどろみの瞳  4】
今月号買いました。読みました。萌えました。まだ読んでいない方、コミックス派の方の為に言えないけど、萌え×1万です!で、今日からセブンイレブンでワンピースくじ。早速挑戦。
2012-05-25 Fri 05:43:35 | まとめwoネタ速neo

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