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兎の閨房  3
表なので、こんな風になりました。 楽しんで頂けたら幸いです。
えっと、で、あの~、続きを・・・・・・・・・・・・・・・・作った方がいいですかね?
好き好きだと思うのですが、ああ、どうしようと思う自分がいて。
時間があれば、ですが。




では、どうぞ。













その言葉に目を瞠って夕鈴を見下ろすと、寝台に腰掛けた僕の体に正面から抱き付く彼女は首筋に震える唇を押し付けてきた。 ちろりと舌先が肌をなぞる感触に驚いて、夕鈴の腰を掴むと小さく背が震え、首に巻き付く手に力が入った。 
酒香混じりの吐息が耳元を掠め、湯上がりの濡れた甘い香りが強く鼻を擽る。

「え、と。 どうしたの? お酒飲んで・・・酔っちゃったのかな」
「・・・黎翔さまに・・・ 傍に・・・・いて欲しいだけ」

抱き締められているため夕鈴の顔が見られないが、体の震えから真っ赤になっているのは解る。 でも言い馴れないのか、酒のせいか、夕鈴の声は吐息交じりで掠れて聞こえた。
その声に煽られたように夕鈴の肩を掴み、しがみ付く身体をそっと離す。 
正面から夕鈴を見ると潤んだ瞳と強張った顔、そして艶やかな唇が黎翔からの応えを待ち望んでいるように戦慄いているのが分かる。

その様に吸寄せられるように唇を重ねると、夕鈴の手が黎翔の背に回った。
いつもとは違い黎翔の夜着をしっかりと掴み、黎翔の身体を自分へと引き寄せる。

軽く唇を数回合わせ触れ合った後、上唇を喰み下唇を舐め、割れた口唇から舌を差し入れた。
何度も角度を変えて口付けを繰り返し、互いの舌を絡ませる。 いつもと違う姿態に煽られ深く強く舌を吸うと、荒い息で応える夕鈴の手が黎翔の耳を柔らかくなぞり出した。
夕鈴の熱い指先が耳介を摘むようになぞり、その間も舌が咥内を蹂躙するかのように蠢く。
あえかな声が漏れ出し、夕鈴の口角からどちらとも知れぬ唾液が溢れ出した。

黎翔が寝台に深く腰掛け直すと、夕鈴が首に回した手に力を入れて身体を寝台へと押し倒した。 そのまま覆い被さると首筋に舌を這わせ始めた夕鈴に驚くが、ちろちろと動く舌の動きに黎翔は瞑目した。 果実酒の吐息と共に肌に這うぎこちない夕鈴の舌の動き。 
稚拙ながらもいやらしいその動きに言葉も出ない。

初めて夕鈴から愛撫を与えられた黎翔は、敷布に投げ出された自身の手を持ち上げて妻の背に回した。 夕鈴は小さく背を反った後、今度は黎翔の耳朶に舌を這わせ始める。

夕鈴は、いつも黎翔にされるように耳朶に舌を這わせ、軽く噛んだ。 黎翔の胸に置かれた手は襟元を戸惑うように彷徨った後、少しずつ襟を広げていく。 そこから手を差し入れ、直に肌に触れる。 鎖骨から厚い胸板へと手を這わせ動かしていると、何か突起物に触れた。
その取っ掛かりに指を纏わせ、いつもされているように指の間で捏ねてみる。 
自分の口と手の動きに夢中になっていると、ゾクリとした感覚に襲われた。 手の動きを止めて、肌の感覚を追うと、黎翔の手が夕鈴の背から腰へと下りていくのが判り、そして腰のくびれを掴まれる。 くすぐったいような甘い疼きに、黎翔の耳朶から唇が離れ、吐息を漏らす。

「・・・夕鈴、どうしたのかな?」
 
何も応えることが出来ず、夕鈴は黎翔の唇に自身の唇を重ねて舌を深く挿し入れる。 
互いの舌が醸し出す淫靡な水音が耳に響き、夕鈴は蒸発しそうなくらい真っ赤に茹っているのを感じていた。 恥ずかしくて逃げ出したいがお酒のせいで身体がだるく、黎翔の身体の上から逃げ出すことは無理だと分かっている。 だから余計に夢中になって舌を絡ませた。

唇をそっと離し、夕鈴は俯いたまま黎翔の首筋に吸い付いた。 きつく吸い付いたのだが、何度唇を押し付け強く吸っても紅い印はつかない。 諦めて首筋から広げた襟から覗く肌に唇を落とすと、舌を出してそっと舐める。 すると黎翔の身体が小さく震え、笑う声が聞こえて来た。

「夕鈴、くすぐったいよ。 本当にどうしたの?」
「・・・くすぐったいだけ? ~~~っ、で、ではっ!」

陛下に気持ち良くなって欲しいのに、くすぐったいだけとは! 
自分が同じことをされると何も考えられなくなる程に翻弄されるというのに、黎翔は夕鈴の背や腰を弄りながら、忍び笑いまでしている。 この余裕の差は何なのだろうか。
恥ずかしさの極地だが、此処まで来たら、やってやるっ!! 
こくんっと喉を鳴らし、夕鈴は目を閉じて勢い良く陛下の胸の突起目掛けて舌を差し出した。 


「ゆ、夕鈴!?」




















「・・・・・ふぃまへん・・・・」

陛下が差し出した杯には冷たい水が入っていて、その中に夕鈴は舌を差し入れた。
恥ずかしさに居た堪れず俯きたいのだが、俯くと杯の水が零れてしまうので我慢するしかない。 夕鈴の隣に座った黎翔が夕鈴の髪を撫でながら苦笑する声が聞こえる。
ぎゅっと目を瞑るも視線を感じてしまうし、舌はぴりぴりと痛む。

黎翔に気持ち良くさせようと思い切り胸に顔面から飛び込んだため、出した舌を思いのほか強く噛んでしまった。 瞬間、襲われたのは酔いが覚めるほどの鋭い痛み。 
今はぴりぴりジクジクした痛みと共に ただただ恥ずかしいだけ。

「水を替えよう。 さあ、・・・まだ痛い?」

柔らかな瞳が心配そうに覗き込んで来るから余計に居た堪れない。 小さく頷き、杯を差し出すと陛下が水を替えてくれる。 ああ、痛い。 絶対、舌を噛んで死ぬなど私には出来ないとわかる。 これは無理だ。 絶対に無理。 ひどく噛んだようで、冷たい水に舌を浸すと眉が顰められるほど痛む。

「で、どうして今日はこんなに積極的だったのかな? ・・・・ゆーりん?」  

声色が変わり、狼成分が大幅にアップした声音。 その声にぶるっと震えて舌を出したまま、そっと陛下を見上げると片眉を持ち上げた妖艶な表情が見て取れた。 

『どうして・・・・』

そう言われても正直に答えることなんて出来ない。 杯から舌を出して困惑した表情を陛下に見せると、首を傾げられた。 恥ずかしさで瞳が潤むと、持っていた杯を取り上げられる。

「いまは、いらくて・・・ひゃべれまひぇん・・・・」
「ん、そうか。 ・・・・じゃあ、口を開けて」

言われた通りに口を開けて舌を出すと、陛下の指に引っ張られる。 引っ張られて舌の両脇に痛みが走り、思わず引っ込めようとすると陛下の指が離れた。

「少し血が滲んでいるね。 明日は冷めた粥を用意させよう」
 
口を押えて夕鈴が頷くと、目の前に陛下の顔が近付き、眦に溜まった涙を舌で掬われた。
驚いた顔を見せると眉根を寄せた小犬陛下の顔。 途端に夕鈴は自分が 『失敗』 したのだと痛感した。 これでは閨房の書簡で勉強した甲斐がない。
もう恥ずかしくて同じことは出来ないとも思えた。 

「まだ顔が赤いよ。 夕鈴、今日はゆっくり休んでね」
「・・・・ひゃい」

優しい言葉に羞恥が増す。 陛下を喜ばすことも、抱かれることも出来ない自分が不甲斐無い。
これでは他の妃を娶ろうと思われても仕方が無いだろう。 でも陛下は自分を唯一の妃とし、他の女性は後宮に召し上げないと公言している。 後宮自体も今は物置みたいなものだ。
それなのに勝手に自滅した上、優しく労わられている自分。
情けなくって涙が零れてきた。
これ以上は迷惑を掛けられないと、夕鈴はゆっくりと立ち上がり無言で御辞儀をして寝台に向かった。 すると、陛下が背後から夕鈴の身体を横抱きに抱えて共に寝台へと移動する。

「ひぇいか?」
「うん、無理して喋らなくっていいよ。 次の機会に夕鈴に迫られるのを楽しみにしているから、今日はゆっくりと休もうね」  
「・・・・っ! ひょんなこと! ・・・・もう無理れふ」

陛下の腕枕に戸惑いながら、『次の機会』 と言われて真っ赤になる。 
無理だろう! 絶対に無理、無理、無理っ!!!! 
こんな恥ずかしいこと、何度も出来る訳がないっ!!

腕枕の上で夕鈴が何度も首を振ると酔いが回りくらっとする。 
力が抜けた夕鈴の身体に陛下の腕が巻き付き、強く抱き締めてきた。 ・・・・これだけでも充分に気持ち良いと夕鈴が瞳を閉じると、陛下の声が耳元で響いた。

「奥さんが僕の身体を弄って、舌で嬲ってくるから驚いたけど・・・・充分気持ち良かったよ。 だから再挑戦してくれるのを楽しみにしているね」

陛下は夕鈴からの愛撫に心から満足して、抱き締めた夕鈴の額や髪や耳に口付けを落とした。
その度に小さく震えて反応する夕鈴が愛しくて、嬉しくて、極上の笑みが零れてしまう。


再挑戦と言われた夕鈴は、無理だと言えずに涙を滲ませた顔を陛下に向けると頬に口付けされ心底困った。 舌は痛いし、恥ずかしいし、結果何もしていない自分に悲しくなる。 同じようなことが再び自分に出来るのかしらと唇を噛締めていると、また口付けが降ってきた。

「泣きたくなる程なのに、どうして酒を飲んでまで僕を愛撫しようとしたの? 何を考えているの? ・・・・ああ、今は喋れないか。 痛みがなくなったら聞かせてね」

痛みで答えられない上に 『どうして』 と問われても正直には言えない。 
強く目を伏せて廻る酔いに身を任せた。 陛下が背を撫でる感触が気持ち良く、こんな風に自分も陛下を癒せるなら、もう一度頑張ってみようかしらと思ってしまう。 

「・・・泣きたくなんて・・・ないれふ。 れは、またこんろ・・・・・」

ぽろっと零した言葉に陛下が反応し、驚くほど強く抱き締められた。 
しまった! と思った時には既に遅く、陛下の嬉しそうな声が頭上で驚くほど大きく響く。

「じゃあ、僕頑張って仕事を片付けるから離宮に行こうか! 夕鈴が行ったことない離宮に! 今時期だと山脈近くの・・・・ああ、温泉があるところがいい?」


言ってしまった言葉は戻らない。 強く抱き締められているので違うと首を振ることも出来ず、蒼褪めた顔を見て貰うことすら出来ず、ただ愕然とするしかない。 
夕鈴の脳裏には眉間に皺を寄せた李順がたくさん現れ、眼鏡が恐ろしいほどに輝いていた。



懸念していた 『しつこい陛下は嫌い』 という言葉が愛しい妻から零れることはなく、逆に初めて夕鈴からの愛撫を甘受した黎翔は次の機会を得る為に早速執務室へと戻り、訝しむ側近を尻目に精力的に仕事に勤しんだ。



後宮正妃の自室では、舌の傷が出来るだけ遅く治るように祈るお后の姿が。








FIN

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

もしもシリーズ | 20:40:58 | トラックバック(0) | コメント(4)
コメント
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2012-07-19 木 23:23:57 | | [編集]
いや~ん!
此方へのコメント超嬉しいですわ!! 本当にテレテレです!
うん、あっち、頑張るから!! けど、ちょっと待ってね~。
他の妄想が頭の中で爆発しているから~!
コメント有難う御座います。
2012-07-20 金 15:50:23 | URL | あお [編集]
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2012-07-22 日 22:30:40 | | [編集]
うきゃ!
コメントありがとう御座いました。 陛下はやはり口上手いですよね。
内乱静圧、中央政治の実権を握った若き指導者ですもの、夕鈴なんか手の平で転がしちゃう? ぷぷー。 傷はあっという間に治ってしまうでしょうね。 治らなかったら陛下が舐めようとするかも??
2012-07-23 月 21:23:39 | URL | あお [編集]
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