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僕の挑戦!

もしもシリーズです。 最近、こちらも楽しくなってきました。(^^)
陛下が爆走しています。どうにも此処の陛下は・・・。


では、どうぞ















急に腰を掴まれた。
えっと思う間も無く抱き上げられている自分がいて、顔を上げると男性が嫣然と笑みを浮かべている姿が目に映る。

「陛下!」
「夕鈴、何している?」

顔が近くなり、急激に頬が染まる。 後宮の后部屋に声も掛けずに入って来られる人など、陛下くらいしかいないけれど、いつも突然で困ってしまう。 それも今は昼間で政務に従事すべき時間ではないのだろうかと、夕鈴は嘆息を零した。

「棚の奥にちょっと探し物を・・・。 陛下は御休憩ですか?」
「ああ、君の顔を見に来たんだ」

陛下が嬉しそうに頬に口付けをすると、更に頬が紅潮する。
そのまま長椅子に腰掛けると、勿論夕鈴は膝の上。 手を上げて侍女を下がらせる。

「李順と宰相がタッグを組んで、山のような書簡を送り込んで来たんだ。 大雨の後だから地方の治水や環境整備など必要事項が山のように。 やっと目処が付いて此方に顔を出せたんだ」
「お疲れ様でした。 お茶淹れますか? 甘い菓子もありますよ」
「ん~、お茶もいいけど、それよりも・・・・」

夕鈴の後頭部を支えて口付ける。 啄ばむような口付けを繰り返し、徐々に深く情欲を込めて。 黎翔の胸に添えてあった夕鈴の手が、口付けが深まるにつれて黎翔の首へ伸び、頬に移る。 無意識らしい夕鈴の細かく震える指先に煽られてしまう自分を感じた。

「・・・んぁっ・・・ん・・・んっ」

口付けに夢中になる夕鈴の胸に触れると、小さく震えが伝わる。 顔を見ると、真っ赤な顔で下から拗ねたような表情で見上げて来た。
首を傾げる僕に 「あ、あの・・・ 昼間なんですけど・・・」 と小声で呟く。

「うん、君の可愛い顔が良く見える。 お茶よりも菓子よりも夕鈴が欲しいな。 駄目かな? ・・・・・奥様」

ぽんっと音を立てて赤く染まった夕鈴は耳までが紅い。
その表情に気を良くして襟元へ手を伸ばすとやんわりと手を止められてしまう。

やっぱり昼間は駄目か・・・・。 でも試してみたいし、男として努力は大切だ。

「夕鈴は明るいから駄目なの? 僕はいつでも君が欲しいのに・・・」
「なっ・・! そん、な・・・・ う・・・」

目をぐるぐるさせながら困惑している。 最近は仕事が立て込んでいて夜遅くまで僕は忙しく、夕鈴と一緒に過ごせる夜の時間も思うように取れなかった。 それに伴い、閨での時間も無かったのだ。
「夕鈴不足なんだ」 と耳元に甘く囁くと、僕の胸に夕鈴の震えが伝わる。

「でも、明るい場所では・・・ は、恥ずかしいですし!!」
「目を瞑れば大丈夫・・・・。 ね、夕鈴・・・」

顔を近づけると口元に夕鈴の手が覆わた。 やっぱり・・・・駄目か。
がっかりと項垂れると、膝上の夕鈴から呟くような声が。

「あの、最近はお仕事が忙しいようで夜の訪問が少なく、正直・・・寂しいですけど・・・やっぱり明るい所では・・・ 私・・・ む、無理です・・・・」

耳まで真っ赤に染まった愛しい妃から目が離せなくなる。 思わず額に、頬に、耳に、もちろん唇にも口付けを降らせると夕鈴から淡い喘ぎが漏れる。 煽られて抱き締めながら首筋を舐めるように唇を這わせると 「やめてぇっ!」 と首を竦めながら盛大に叫ばれた。

ああ、時に妖艶さな仕草で僕を翻弄するのに、瞬時に初々しさを前面に押し出してくる。
叫ばれると、僕はもう手が出せない・・・・。
苦笑しながら夕鈴を開放すると、涙目で立ち上がり睨まれる。

「・・・陛下、恥ずかしいって言ってるのに・・・ 言ってるのに・・・」
「ごめんね、夕鈴。 その恥ずかしがっているところも含めて好きなんだ」
「・・・!!」

震えながら口をぱくぱくさせて居る夕鈴に手を差し出すと、躊躇した後に手を重ねてくれた。
僕が嬉しくなって微笑むと、困った顔で微笑み返してくれる。 長椅子の隣に腰掛けてくれた夕鈴の髪を一房取り弄ぶ僕を上目遣いで見上げてきた。 恥ずかしさに戸惑うけれど、そばに大人しくしている小犬には弱いようだ。 じっと見下ろしていると目尻を赤く染め、思い出したかのように口を開く。

「お茶! お茶を淹れましょうね。 お仕事の合間という事ですので甘い菓子も召し上がって下さい。 御政務のお疲れが取れますからね」
「ありがとう、夕鈴」

頬を染めながら茶器を用意し、茶を淹れ始めた夕鈴を見ていると・・・・。 
静かに黎翔は立ち上がり、背後に立つ。 そっと抱き締める。 少し驚いた夕鈴だが、くすくすと笑いながら 「お茶の用意が出来ましたので、座って下さい」 と言ってくれた。

「ああ、このままこの部屋から出たくないな~。 李順と宰相の顔なんか見たくない。 夕鈴だったら全部見てても飽きないのに・・・。 戻りたくない・・・」
「陛下・・・」

全部ってと呟きながら、真っ赤になった夕鈴を抱き締めながら耳を喰む。
びくんっと震える夕鈴に再度お願いをする。

「やっぱり、明るいと・・・・駄目?」

くるりと腕の中で夕鈴を反転させて、伺うようにじっと目を見つめる。
あわあわしている夕鈴に軽く口付けを落とす。 抱き締めると、腕の中で夕鈴が 「きゃっ!」 と慌てる声が甘く響いてくる。 そんな夕鈴が可愛いなと、いつまでも触れていたいなと思いの丈を腕に伝えていると、夕鈴が僕の腕を優しく解き、手を包まれる。




「・・・・陛下、明るい内はしっかりお仕事に励まれて下さいませ」
「え? ・・・夕鈴、急にどうしたの? ・・・怒ってる?」

静かに僕の手をきゅっと・・・・・抓りながら 『仕事へ行け』 と伝えられる。
夕鈴から微笑んでいるのに冷たさを感じ、もしや・・・と思い振り返ると、やはりそこには。

「陛下~~~~。 やはり此方でしたね~~~」
「・・・・李順、少しくらい休憩させて欲しい」
「陛下! 目処が付いたって言っていたのに、やっぱり逃げて来たんですね!」

毎度のパターン。 冷たくなる妻に、暗黒オーラの側近。 執務室には宰相からの大量の書簡が山と詰まれているだろう。 夕鈴に振り返り、ぎゅっと抱き締めて耳元を喰むように囁く。

「今日は絶対に戻ってくるから。 そして・・・明日の朝まで寝かせないからね。 覚悟して昼寝でもしていてね、奥様」


首から指先まで真っ赤に染まった兎に満足して、引き摺られるように陛下は執務室に消えて行く。 『明るくなければいいんだよね?』 と微笑みながら。





FIN



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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

もしもシリーズ | 17:47:47 | トラックバック(0) | コメント(0)
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