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懐かしい遠い影  1

久々の夕鈴バイトバージョンです。痛いことはない筈です!多分。
冒頭部分なので、今回は短めですが了承下さい。

あおの眼が痛いけど・・・それでも例年よりは軽いのかな? 点眼薬の回数が少ないんです。
鼻も辛くない。マスクしなくても生きていける。 今年は花粉量少ないのかな???



では、どうぞ













いつもの後宮立入り禁止区域の掃除。
いつものように老師があとから菓子袋を持って付いて来る。

「老師、毎回言ってますが菓子は持って来ないで下さい。 いっつも床に食べこぼしているじゃないですか! 私は掃除中なんですよ!」
「硬い、硬いのぅ~、お主は! 食べたいところで食べたいモノも食べる。 これが旨いのじゃ! お前さんは少しばかり、細かすぎるぞ」

じろっと睨むと、老師は目を伏せて菓子を食べ続ける。 
夕鈴の溜め息も気にしない様子に取付く島もない。 仕方なく掃除を続けていると、老師が何かを思い出したのか 「おお、そうじゃった!」 と部屋を離れて行った。 
夕鈴は 『今の内に、他の部屋へ移動して掃除をしようかしら』 と考える。 
老師の居ない隙に綺麗にする部屋を多くしたら今後の掃除が楽になるかしらと。
自分の妙案に思わず納得して、早速こっそりと行動に移すことにした。

掃除道具を持ち、廊下に顔を出し、老師の姿がないことを確認して急ぎ部屋を移動する。

ちょっと離れた一室は日も差さない薄暗い場所だった。 夕鈴は部屋に入ると、直ぐに窓を開け始める。 扉や窓を全て開けると細かな埃が舞い始め、その中を目を細めて部屋に入ると視界に何かが見えた。 日に当たり輝く埃の向こうに白い影のような・・・・。
えっ? と夕鈴が目を凝らすと、その白い影がゆらりと動いたような・・・・・・。

声が出ない。
幽霊なんか見たこともないし、見たいと思ったこともない。 存在を全力で否定する方だ。
だって・・・・ 恐いんだもの!!

目の前の有り得ない光景に、足ががくがくと震え出した。
ゆっくりと、その白い影が夕鈴に近付く。 
口が開くが声が・・・・・・ 出て来ない。
腰が抜けたかのように場に座り込む夕鈴に、白い影はゆらりと近付いて・・・・・。










老師が部屋に戻ると、バイト娘が居ない。
厠かと思ったが掃除道具が見当たらないことに慌てて廊下に出ると、浩大が姿を見せた。 
陛下に侵入していた密偵捕縛の報告に行っていたため、立入り禁止区域で掃除をする夕鈴の警護に当たるのが遅くなったと話してくる。

「ほい、じいちゃん。 お妃ちゃんは?」
「なんじゃ、お前もわからんのか!! 何処に行ったのかのぅ」

その言葉に狼陛下が頭に浮かび、後宮立入り禁止区域廊下を蒼くなって浩大が慌てて走ると、先の廊下に夕鈴の上体が横たわって居たのを見つける。 
急ぎ駆けつけると、倒れていた夕鈴は完全に気を失っているのが判った。

「お、お妃ちゃん!?」










・・・・・ ・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・ ・・・・・・













「・・・・夕鈴の容態はどうだ?」

夕鈴を掃除婦の姿から着替えさせる訳にも行かず (誰が脱がすの? まあ大変!!) 其のままの服装では後宮にも戻れず、立入り禁止区域の空き室で横にさせているとの報告を聞き、陛下が姿を見せる。 その問いに老師は首を傾げるしか出来ない。

「見た限りでは傷もないし、何かを飲んだ、飲まされたという形跡もないしのぅ・・・・。 きっと何かに驚いたか、滑って転んだかじゃろうて。 様子を見るしかないじゃろう」

いつものことだとお茶を啜る老師を陛下がじろりと睨み、老師が首を竦めるも事態は変わらない。 寝台に横たわる夕鈴の表情は穏やかで、ただ眠っているようにしか見えないのだから。

陛下が寝台に腰掛けて、眠る夕鈴の頬に触れる。
すると頬に触れた感触に夕鈴の瞼が反応し、その瞳がゆっくりと開く。

「・・・・夕鈴・・・・」

ほっとした陛下が手を差し出すと・・・・・ バシッ!

「・・・・え?」

差し出した陛下の手を、夕鈴が思い切り払った。 夕鈴のその動きに老師が茶碗を落とし、浩大が口を押さえる。 陛下も振り払われた手をそのままに 驚いた顔で夕鈴を見詰めた。



寝台でゆっくりと身体を起こした夕鈴は、自身の姿を見下ろして開口一番言い放った。


「なんじゃ? この衣装は!!!?」











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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

長編 | 22:05:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
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